Rapporto di ricognizione

主にユベントスの対戦相手に関して記事を書きます

第7節 トリノダービー後記 

こんにちは!

 

本ブログでは対戦相手のスカウティングレポートを

扱う予定だったのですが、2回目にして早くも趣旨から

脱線する運びとなりました笑

 

今回の記事では2021年10月3日の第7節トリノ戦を受けての、

トリノダービーに関してのデータを書いていきます。

 

勝率

過去20試合

第7節のトリノダービーでの勝利を受けて、直近20試合における

トリノダービーでのユベントスの戦績は以下のようになりました。

20戦 16勝3分け1敗 勝率80%

 

ダービーとはいうものの、戦績のみを見ると

ユベントスが圧勝していることが分かります。

※過去20試合の勝敗、スコアはページ最下部に載せます。

アッレグリ体制での勝率

次にアッレグリ体制における勝率です。

アッレグリ体制では13回対戦しており、

戦績は以下のようになります。

13戦 10勝2分け1敗 勝率76.9%(約77%)

 

過去20試合の勝率と比べると勝率が下がっていることが分かります。

 

また、この13試合のうちロスタイムに得点したことで

勝敗が決した試合が3試合あります。

(2014年11月30日 後半45+3分 ピルロのスーパーミドル

 2015年10月31日 後半45+3分 サンドロのクロスにクアドラード

 2017年5月6日  後半45+2分 イグアインのシュート )

 

仮にこの3つの得点がなかった場合は以下の戦績になります。

13戦 8勝3分け2敗 勝率61.5%

 

勝率は60%台まで下がります。

このことより、クラブの規模の違いはあれどかなり熱い

ダービーであることは間違いありません。

 

得点

直近20戦におけるユベントスの得点は以下のようになります

20戦40ゴール 1試合平均2.0得点

 

また、過去20戦一度も無得点で試合を終えたことがないことからも

トリノダービーにおける得点率の高さが伺えます。

試合終盤の勝負強さ

今回の記事の主題といってもよい部分です。

先ほどのアッレグリ体制における勝率の項目にて、

3試合でロスタイムにゴールを決めていることをお伝えしました。

 

この3試合に限らず、トリノダービーにおいてユベントス

試合終盤にかけて多くのゴールを決めています

終盤での得点率

直近20試合の終盤における得点率は以下の通りです。

20戦40得点 1試合平均2.0得点

後半25分以降の得点数:20点 全得点に占める割合:50.0%

後半35分以降の得点:13点  全得点に占める割合:32.5%                

                 後半25分以降に占める割合:65.0%

 

後半25分以降の得点率は実に50.0%と、実に2試合に1回のペースで

終盤に得点を記録していることが分かります。

また、後半25分以降に記録した20点中、13点が後半35分以降に決めたもので

得点割合は65.0%。ラスト10分間での勝負強さが光ります!

 

実際に4日前の第7節のトリノ戦でも、後半41分にロカテッリ(27番)が

得点を記録しています。

 

ではアッレグリ体制では数値に違いが出るのででしょうか?

アッレグリ体制での得点率

アッレグリ体制における各種数値は以下の通りです。

13戦27得点 1試合平均2.1得点

後半25分以降の得点数:13点 全得点に占める割合:48.1%

後半35分以降の得点:9点    全得点に占める割合:33.3%

                 後半25分以降に占める割合:69.2%

 

※先の項目で記した直近20試合での数値を比較して

 数値が上がっている場合は赤字、下がっている場合は青字

 

後半25分以降の得点割合は減少しているものの、後半35分以降、つまりは

試合終盤で得点を決める割合が高まっています。

このデータより、ある意味ユベントスのモットーである

「Fino alla FIne」を体現したチームをアッレグリは構築できている

言っても良いのではないでしょうか。

 

トリノダービー データ

勝敗まとめ

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得点率まとめ

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最後に

ご覧いただきありがとうございます。

 

長々と書いてしまい大変読みにくかったと思います。

ご意見等をコメントしていただけると幸いです。

 

Forza Juve!

第6節 対サンプドリア戦

こんにちは!

このブログではユベントスの対戦相手に関する記事を書いています。

 

本稿では第6節のサンプドリア戦を迎えるにあたり、

第5節ナポリサンプドリア戦を参考に、サンプドリアに関して

記載していきます。

 

サンプドリアの基本情報

第5節ナポリ戦のサンプドリアのフォーメーションは

以下の4-4-2となっています。

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次に攻撃時です。サンプドリアは攻撃の際、2ボランチの役割が

それぞれ異なります。

5番のアンドレシウヴァは2CBの前に位置取り組み立てに参加する

一方、2番のトルスビーは2FWの下に位置取り、トップ下のような

位置取りをします。

 

したがってビルドアップ時のサンプドリアのフォーメーションは、

以下のように4-1-3-2のような形をとります。

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また、両SBはビルドアップへの関与は多くなく、

基本は大外で高い位置をとります。

 

攻撃の多くは、5番のシウヴァからのパスが多いです。

特にナポリ戦の前半では、シュートチャンスの起点として

シウヴァが多く関わっていました。

 

そして相手陣内に攻め込むと、全体がより高い位置をとります。

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ナポリ戦を見た限りでは、人数の多いサイドで起点を作り中に

ボールを流し込みシュートする場面が一番多い印象です。

 

サンプドリアの弱点

この試合ではサンプドリアナポリに対して4失点しており、

そのうちの3点(38分、50分、59分)は似たパターンで失点しています。

  1. 右サイドのロザーノへ展開
  2. 中(ペナルティエリア内orバイタルエリア)へ折り返し
  3. ゴール

サンプドリアは上記のような外から中への折り返しに弱い傾向がります。

特にバイタルエリアからの失点は二回あるため、ユベントスの選手は

積極的にミドルを狙うべきです。

 

バイタルエリアが空く理由

 

失点の際のサンプドリアの守備陣形は以下のように

なっています。

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監督からの指示なのか個人判断なのかは一試合では判断できないのですが、

守備の際、ナポリアタッキングサードに侵入すると2ボランチ(2番と5番)

がDFラインに吸収される傾向にあります。

 

そのため、上図に示した黄色のスペース(バイタルエリア)に位置する

ナポリの選手(20番のジエリンスキと8番のファビアン)がフリーとなり、

シュートを打つことが可能でした。

二人合わせてバイタルエリアから三回ほどシュートを打っており、

そのうち2本がネットを揺らしました。

 

9番のオシムへンがペナルティエリア内でサンプドリア

選手の注意を引き付けていたことが、バイタルエリア

空いた要因かもしれないです。

 

ユベントへの提案

ユベントスの予想スタメンは以下のようになります。

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RSBにクアドラードを起用する可能性が高いことから、

右SHのベルナルデスキが中に入り、

クアドラードが大外に位置取りすると思われます。

 

したがってユベントスとしては以下の戦略をとるべきだと考えます。

1. 中盤の選手(ベンタンクール、ロカテッリ、ディバラ)が

  サイドへボールを散らす

2. キエーザ (LSH) またはクアドラード (RSB) が

  サイドでボールを受け、サンプドリアの両SBを引き付ける

3. ディバラ、ベンタンクール、ベルナルデスキが

  バイタルエリアに侵入

4. キエーザまたはクアドラード

  バイタルエリアに位置する選手へとパス

5. ミドルシュートを打つ

 

また、バイタルエリアを意識させておいて中のモラタに

対してグラウンダーのクロスを入れることも効果的だと思われます。

 

逆に、守備の際サンプドリアの選手がペナルティエリア内で

位置取りをすることが多いことから、

サイドからの浮いたクロスは効果的ではないと思われます。

 

要注意選手

サンプドリアの中で注意するべき選手は、RSHのカンドレーヴァ(87番)です。

ナポリ戦では得意の縦への突破からのクロスだけでなく、

中央へのドリブルからシュートやパスをすることもできます。

 

第5節のナポリ戦では、72分に中へボールを運び、

左サイドに流れたカプートへパスをすることでシュートチャンスを演出していました。

(なお、カプートがオフサイドのためゴールは取り消し)

 

また44分ではシウヴァの横まで下がることで

シュートチャンスを演出しており、

組み立てに参加することも可能です。

 

個人戦術が際立って高い選手なので、カンドレーヴァへの対応を

ユベントスの選手がうまくできるかがポイントです。

 

最後に

ご覧いただきありがとうございます。

 

長々と書いてしまい大変読みにくかったと思います。

ご意見等をコメントしていただけると幸いです。

 

最期になりますが、Forza Juve!